自分のコーヒーを自宅で焙煎する方法
自宅で自分用にコーヒーを焙煎するのは人気の高い趣味になってきています。
50年以上前には家庭でコーヒー豆を焙煎することはとてもポピュラーで一般的であったにもかかわらず、今日ではまったく家庭でコーヒー豆を焙煎することはなくなりました。
極端にも思えるこの傾向ですが、それに至るまでの経緯はどうなっているのでしょうか?そして、自宅で自分のコーヒーを焙煎しようとした時、知っておくべき基本がいくつかあります。
コーヒーを自家焙煎しなくなった理由
現在は、焙煎用のコーヒー豆は、多種多様の生豆が手に入るようになっています。
50年以上前の、自家焙煎が当たり前の時代も、簡単にコーヒーの生豆が手に入りましたが、逆に言うと、生豆しか手に入りませんでした。だから、コーヒーを自分たちの手で焙煎するしかなかったのです。
現在は流通や焙煎技術も向上して、無理なく焙煎されたコーヒー豆を手に入れることが出来るようになりました。それが自家焙煎を家庭から遠ざけたのです。
自家焙煎をしよう
自家焙煎から遠ざかったのは、自家焙煎が難しいわけではありません。簡単に焙煎されたコーヒー豆が手に入るようになったので自家焙煎をする方が高くつくようになったのでやらなくなっただけです。
自家焙煎は簡単なのです。
まず、コーヒー焙煎の焙煎度を判断する最も一般的な方法は、色によるものです。緑いろのコーヒー豆の生豆は、焙煎すると色が緑色から薄黄色に変化し、シナモン、淡褐色、中茶褐色、暗褐色、ほぼ黒色と、どんどん濃く(深く)なります。
アメリカのスペシャルティコーヒー協会(Specialty Coffee Association of America)は、焙煎されたコーヒー豆と決められた色見を比較してローストの相対的な深さを判断することができる色付きのキットを提供しています。
ハゼ音
家庭でのコーヒー焙煎を判断する第2の方法は、焙煎しているコーヒー豆の音です。
焙煎中、コーヒーは2回、破裂段階に達すると音が出ます。それをハゼ音と言います。
最初の破裂音は最も軽いローストに相当します。 2回目の破裂音はハイローストの始まりを示し、コーヒーはアメリカンロースト(かなり明るい色)から深いイタリアンローストまでわずか数分で移行します。
経験豊かなコーヒー焙煎業者は、2回目の破裂段階がいかに能動的であるかによってローストの程度を判断することができます。
出来上がったコーヒー豆を冷やす
色合いをみて、コーヒーの焙煎を止めます。
コーヒー豆は熱源から取り除いた後でも焙煎し続けます。その余熱で焙煎が進んでしまわないように、冷やす必要があります。
冷やす方法は、サーキュレーターなどの風力をもってする場合と、冷所に置いて冷えるのを待つ場合などがあります。
ここで重要なのは、コーヒー豆の中に残っている熱を、いかに早く冷却するかです。
家庭で焙煎したコーヒーは焙煎後約12-48時間で最高です。 一度冷やしたら、焙煎したコーヒー豆を気密性の高い不透明な瓶に入れておくのもポイントです。